TOKYO ⇔ KYOTO

東京と京都のクリエイティブエージェンシーで働くふたりの異文化交流

最近、文字が気になる。

人生のなかで自分の考えを公の場で文章にした経験はたったの一度もないけれど、こんなブログに憧れるというイメージだけはなぜかある。どうせなら、ツレヅレナルママ二、なんて書き出しで始めて、ヨシナシゴトをソコハカトナク書き付けたい。肩の力を抜いてふわりと深い文章書いてみたい。こんな感じの頭でっかちで行動が伴わない自分の背中を押してくれた同期入社の京都で働くT君に感謝しつつ、ブログ第一弾を始めてみよう。

このブログにはテーマなんてものはもちろんなくて、僕(東京)とT君(京都)が「お前、普段そんなこと考えてたの。」とただ確認し合うためだけの場である。なので、このブログに書く内容については、正しいも間違っているもなければ「なるほど」も「イケてる」も面白みもクソもないわけだ。

さて、ここ最近、言葉、特に文字・文章が面白い。このブログを始め、考えを文章で整理することの重要性と相性の良さを改めて感じている。仕事でもプライベートでもこれはこうだろうとはっきり考えていることをテキストにした途端、まったく文章にならなかったりする。なんとか文章ができると、生まれた文字を支点にして新しいアイディアが生まれて思考が進んでいくのが気持ちいい。なにより考えを頭の外に記録しておけるので妙にスッキリする。文字ってすごい。

最近、もうひとつの文字の魅力を知ってしまった。広告のキャッチコピーだ。

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iichiko / 水は流れ、草は匂う。
コピーに商品を感じさせるワードはないのに、写真の風景と相まって焼酎嫌いの自分でも「一杯飲みたい」と思わせてくれる。焼酎のあの独特の香りも消し飛ばして、清涼飲料水とでも言いたげにコピーの中は爽やかな風が吹いている。純粋にそう思わせられるから文字ってすごい。

 

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カロリーメイト / とどけ、熱量。
言葉の短さとその中に含まれる熱量の多さのギャップが気持ちいい。ギャップ萌えだ。カロリーメイトが元気の源に思えてくる。自分の小腹を満たすために買うイメージだったのに、これを見た直後には、頑張っているあの子に買っていってあげたい衝動が自然と湧いてくる。凄まじい自分ごと化。短くシンプルだからこそスッと入り込んできて、自分の様々な記憶や経験と文字が結びついて行間から想像が止まらなくなる。

文字ってすごかった。
当たり前に存在しているせいで忘れがちな文字の力と面白みに気づき始めた今日このごろ。
まずは1年、このブログを通して文字と向き合っていきたい。

よろしくお願いします。